進路の話、ご家庭でしていますか?GW前に確認したい「話すベストタイミング」〔0022〕

「勉強しなさい」「テスト、どうだった?」——子どもと話しているつもりでも、本当の意味での「進路の話」ができているご家庭は、意外と多くありません。

ゴールデンウィークを目前に控えた今、家族でじっくり向き合える数少ないチャンスが来ています。 この記事では、調査データをもとに「なぜ進路の話がしにくいのか」を解説し、 保護者にできるアクションを3つのパターンでご紹介します。

「話している」と「話せている」は違う

リクルート進学総研と全国高等学校PTA連合会が2023年に実施した大規模調査(高校2年生とその保護者、全国27校・計3,000名以上が対象)によると、こんな数字が出ています。

89%

進路について「話す」と答えた
保護者の割合

83%

進路について「話す」と答えた
高校生の割合

一見すると「ほとんどの家庭が話せている」ように見えます。でも、よく見るとここに大きな落とし穴があります。

「よく話をする」と答えた高校生はわずか23%。 残りの60%は「ときどき話をする」程度。 さらに、保護者の認識(89%が「話す」)と高校生の認識(83%)には6ポイントのギャップがあり、 保護者が「話した」と思っていても、子どもは「あまり話していない」と感じているケースが多いことがわかります。
出典: 「高校生と保護者の進路に関する意識調査2023」リクルート『キャリアガイダンス』調べ

つまり「話している」のは、テストの点数、学校のこと、受験校のこと——目の前の話がほとんど。 「将来どう生きたいか」「どんな仕事が向いているか」という本質的な進路の対話はほとんどされていないのが実態です。

なぜ保護者は「進路の話」が苦手なのか

保護者側にも、正直に言えば難しさがあります。同じ調査では、こんな結果も出ています。

保護者の81%がアドバイスを「している」と回答しているにもかかわらず、 同じ保護者の73%が「アドバイスするのは難しい」と感じている。

難しいと感じる理由のトップは「入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから」(51%)。 次いで「社会がどうなっていくか予測がつかないから」「子どもにアドバイスできるほど、自分の生き方・考え方に自信がないから」と続きます。
出典: 「高校生と保護者の進路に関する意識調査2023」リクルート『キャリアガイダンス』調べ

「自分の好きなことをしなさい」という言葉を使う保護者が66%にのぼるのも、 アドバイスの難しさゆえ。 子どもに自主性を委ねているように見えて、実は「何も言えない」状態になっている可能性があります。

⚠️ この状況が続くとどうなるか

ベネッセの調査(2024年)では、「志望理由の納得度」と「大学生活の充実度」には強い相関があることが確認されています。 高校時代にしっかり進路を考えられなかった学生は、大学入学後に「こんなはずじゃなかった」と感じやすく、 中退・留年・就活での迷走につながりやすいのです。

GWは「進路の話」の黄金タイム

年間を通じて、進路の話をする機会は意外と少ないものです。学校がある平日は忙しく、週末も部活や習い事で埋まりがち。 でもゴールデンウィークは違います。

「昔の仕事の話」をする日
保護者自身の学生時代や就職の話をするのが最も自然なきっかけ。「親はどうやって仕事を決めたの?」という子どもの疑問が生まれやすい。

「一緒に出かけながら」話す日
車の中や散歩中など、目を合わせない状況は子どもが話しやすい。「最近どんな授業がおもしろかった?」から始めるのがコツ。

「将来」をテーマに話し合う日
家でゆっくりしている時間帯が狙い目。「10年後、どんな生活がしたい?」という抽象的な問いから始めると子どもが考えやすい。

3つのアプローチ:あなたはどれができる?

保護者の関わり方には、正解は一つではありません。ご家庭の状況に合わせて、できることから始めましょう。

① 大学生メンターに「話す場」を作る 最も効果的

子どもは親や先生には「心配させたくない」「否定されたくない」という気持ちから本音を話しにくいもの。 研究では、年の近い「ちょっと年上の先輩(ニア・ピア)」には驚くほど本音を話せることが確認されています。 親でも先生でもない、大学生のメンターと話すことで、 子ども自身が自分の興味や価値観に気づき、進路の視野が広がります。 CompassMateの大学生メンターが、まさにこの役割を担います。

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② 身近なロールモデルを探す

親戚の大学生のお兄さん・お姉さん、地域のコミュニティで出会う若い社会人、OB・OG訪問—— 身近なところに「ちょっと年上の先輩」を見つけてあげることも有効です。 ただし、適切な相手を探すのには時間がかかることも多いです。

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③ 保護者自身が向き合う

時間が取れない、外部サービスが難しい——そういった場合は、保護者自身がメンター的な役割を担う必要があります。 ポイントは「答えを与えない」こと。「どう思う?」「それはなぜ?」と問いを投げかけ、 子ども自身が考える時間を作ることが重要です。ただし、日常的にやり続けるのは容易ではありません。

ベネッセの教育専門家はこう述べています:

「保護者のかたはただ、『学校や家庭とは違う世界』に目を向けさせてあげればよいのではないでしょうか。 ただし、子どもにとって近すぎる保護者の言葉は、特に反抗期の子どもの心に届かないことがあります。」
出典:ベネッセ教育情報「85%の高校生が保護者のアドバイスを求めている」(2024年)

進路についての不安は、高校生の69%が感じています(リクルート調査・2019年)。 一方、親子で進路について「よく話す」高校生は、「話さない」層に比べ進路を「楽しいと感じる」割合が有意に高いことも確認されています。 話すこと自体が、子どもの不安を和らげる。それがデータの示す事実です。

📋 この記事のまとめ

  • ✓ 「話している」と思っている保護者(89%)と「話している」と感じる高校生(83%)には6%のギャップがある。
  • ✓ 保護者の73%が「進路のアドバイスは難しい」と感じている(リクルート2023調査)。
  • ✓ 高校生の69%が進路に「不安」を感じているが、親子で話す習慣がある子は不安が少ない。
  • ✓ GWは年間でも数少ない「じっくり話せる」チャンス。今が動き時。
  • ✓ 親が難しければ、年の近いメンター(大学生)が最も効果的な話し相手になる。

GW明け、お子さんの進路の話——誰としていますか?

CompassMateの大学生メンターが、目の前の勉強も、将来の夢も、「ちょっと年上の先輩」として一緒に考えます。
まずは無料で、話してみてください。

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